バックアップ材とは、建築工事において外壁の目地に使用する副資材であるバッカー材である。または単にバッカーと呼ぶこともある。
バックアップ材は軽量で、弾力性や復元性に優れている。ただし、材質が可燃性なので、火気の近くで使用してはならない。
シーリング材(またはコーキング材)を充填する時などに使うもので、目地底の形成や目地の深さの調整、シーリング材の3面接着を防ぐために使用する。
3面接着をした場合、シーリング材が密着してしまい、シーリング材の収縮性が失われる。バックアップ材を使用することにより2面接着が守られて、シーリング材の収縮性や防水性が保てる。
バックアップ材は主にポリエチレン発泡体でできている。角型あるいは丸型の棒状になっており、長さは1〜3mであることが多い。幅は3mmから数10mmまでさまざまな種類があり、裏面に接着剤がついたものもある。
バックアップ材を施工するには、まずは施工場所を清掃してからバックアップ材を充填していく。シーリング材が周りに付着しないように養生テープを貼った後、プライマー(下塗り材)が均一になるよう塗布する。シーリング材を目地に充填して、ヘラやバッカで均一にならしてから、養生テープを剥がしていく。