アスコンとは略語で、アスファルトコンクリートを短く略した言葉です。日常的に使っているアスファルトという言葉と実質的に同義の言葉です。またアスファルトコンクリートは、正確にはアスファルトに骨材を配合したアスファルト混合物のことを指します。道路の舗装を単にアスファルトと呼ぶことが一般的に定着していますが、舗装の表層・基層に使われているのは、骨材を配合したアスファルトコンクリートです。

アスファルトとは天然物質、あるいは石油を蒸留した際に残った物質(瀝青と呼ぶ)の名称です。固形または半固形の黒い物質で粘着性を帯びています。このアスファルトに骨材を混合してアスファルトコンクリートを作ります。
骨材は粒径によって種類が分けられており、2.36mm以上が粗骨材、0.075mm以上2.36mm未満が細骨材、0.075mm未満がフィラーです。粒径の異なる骨材の配合により、アスファルトコンクリートの粘度、硬度、密度を高めることができます。

混合する骨材の粒径によってアスファルトコンクリートの性能が変わります。積雪地域にはタイヤチェーンによる道路の摩耗を考慮した骨材を配合。そのほか、雨水の排水率を高めたり、路面の滑りを防止したりと、さまざまな配合が行われています。