隅木とは木造建築を施工する際に屋根材に用いられる建材の一種です。主として、寄棟と呼ばれる四角錐上の屋根や、三角柱を横に倒した形状の切妻屋根と寄棟屋根を組み合わせた入母屋屋根と呼ばれる屋根を施工する際に用いられます。隅木は、屋根の面と面が任意の角度に取り合う(複数の屋根建材が重なる)箇所に施工される部材です。

隅木は棟木(屋根の稜線を作る部材)を受け、左右に垂木(屋根の面を構成する小屋組材)を取り付けます。一般的に垂木を施工する際、木材の寸法は高さ105mm、幅105mm以上のものを用います。隅木は、用いられる屋根の形状や、平面で見た際の角度によりそれぞれ違う名称で呼ばれることがあります。寄棟屋根の隅木を隅棟、45度の隅木を真隅、45度以下のものを振れ隅と表現することがあります。