ゾーニングとはスムーズな生活を送るために建物の空間を機能や用途別に分けて大まかに配置を決めること。部屋の配置だけでなく、敷地全体の配置を意味する場合や街づくりのグランドデザインを表すこともある。

上下階に渡って垂直方向に空間を配分するのはバーティカルゾーニング、水平方向に空間配分するのはフロアゾーニングと呼ぶ。

例えば、個人で家を建てる際は建物の外側のゾーンを把握して、日照や通風、眺望などに配慮して建物の形や配置を決めるのが大切である。まずは駐車場や玄関の位置を決めておくと良い。

住空間では多くの人が利用するパブリックゾーン、個人別に割り当てるプライベートゾーン、水回りなどのサービスゾーンに分けることができる。一般的にはパブリックゾーンを中心に考えて、必要な部屋と広さを決めて行くことが多い。

ゾーニングにおいては、平面の区分けだけでなく、階のつながりや騒音・振動などを考えて、立体的にゾーン分けしていくも重要である。

ゾーニング図の書き方は、まず部屋をゾーンごとに分け、ゾーンをグループごとに分けてからグループごとの面積を算出して建物に配置する。設計図とは違い、構造や法律関係などすべての図面を含めて作成するわけではないので、公的機関に提出する必要はないです。

近年では、感染症対策の区分けとしてゾーニングという言葉が使われることもある。