網代天井(あじろてんじょう)は、天井の仕上げの名称のひとつです。竹皮・割竹・杉・檜・椹(さわら)などの片板を互い違いに交差して編んだものを張った天井のことです。

木や草や竹などの植物を薄く加工したものを材料として平面状に編み、それを天井材としています。編み方の歴史は古く、約11,000年前の縄文時代早期までさかのぼります。 縄文人は、拾った木のみの入れ物や敷物として利用していたようです。

表面の模様が異なるいくつかの編み方があり、模様に応じて名前がつけられています。日本古来の文様にちなんで名付けられたものが多いです。亀甲や市松などのさまざまな模様は、網代に限らず現代の衣服の柄や室内装飾などに使われ、私達の生活のいろいろな場面で見てとることができます。

近年では網代天井クロスも普及しており簡易的に使用することができるようになっています。

網代とは、宇治川・瀬田川に設置され、木の杭を左右に立て並べ、中間に簀を張った簗(やな)のことで、並べた杭の形からこの名がつけられました。

網代天井の良い点は
高級感が漂う見た目の良さ
通気性が高い(隙間が天井板を合わせる位置にできるため)
経年劣化によって天井板の隙間が不揃いになっていくのが問題にならない