白灯油は、1号灯油の通称です。燃料として使われる良質な灯油のことを指しています。主に家庭で使われている灯油は、品質の差によって2種類に分類されます。灯油の2種類は日本工業規格(JIS)によって分類されており、「1号灯油」、「2号灯油」が規定されています。
白灯油は、精製度が高いのが特徴で、硫黄分などの不純物がとても少ないです。加えて、色が無色透明なことも特徴のひとつです。また、白灯油に規定されるためにはさまざまな条件を満たす必要があります。代表的なのは、燃えカスが出ないことです。燃えカスが出ないこと以外にも、適度に揮発性があることなども条件です。
条件を満たせない場合は、2号灯油に分類されます。2号灯油は主に発電などに利用されていました。しかし、純度が低いので煙や悪臭が出るというデメリットから近年は生産も流通もほとんどしていません。よって、現在日本で手に入る灯油の全ては白灯油です。その他、よく似たものにガソリンがありますが、絶対に間違えないように注意しなければいけません。灯油はガソリンよりも燃えにくく、危険度が低いです。つまり、ガソリンの方が灯油よりも揮発性が高く引火しやすいため危険だといえます。