直訳は、水環境の保護、維持という意味となります。

池や湖における水質汚濁状況を改善することを目的として、水域の溶存酸素濃度を向上させる仕組みがあり、WEPシステム(気液溶解装置)と呼ばれるものがあります。

吸入した水に酸素を溶解させて高濃度酸素水を精製し、自由調整によって直接吐き出す仕組みのため、湖底などに溜まった泥の巻き上げ、かくはんをさせることなく下層部の水質改善を期待することができます。WEPシステム(気液溶解装置)の適用範囲は水深10~55mで、高濃度酸素水を広範に水平拡散することができます。

溶存酸素量(ようぞんさんそりょう、Dissolved Oxygen、略語:DO)は、試験採取された水に酸素がどれほど溶け込んで存在するかを示すものです。該当する水域の水質を評価する指標であり、溶存酸素量が高いほど良好な水質とみることができます。

溶存酸素量の測定には、酸素分子の拡散によって流れる電流の電圧によって溶存酸素量を求める隔膜電極法、硫酸マンガン溶液と水酸化ナトリウム溶液によって生成されるヨウ素を、チオ硫酸ナトリウムで滴定して定量するウインクラー法、ウインクラー法による測定の精度向上を目的とした、残余分の遊離ヨウ素をでんぷん溶液で再度滴定するインクラーアジ化ナトリウム変法、試料と試薬を混ぜて発色の濃淡で測定を行う簡易的な試験法の比色法というものがあります。

溶存酸素量には水質汚濁に関する環境基準があり、水質汚濁項目では数値が低いほど水質が良いとされますが、溶存酸素量では逆に水質が悪いという判断になります。