機械類の油汚れなどを拭く布切れを“ウエス”といいます。油や汚れの拭き取りや、不要物の吸収、磨き、緩衝材などに使用する布製品です。いわゆる工業用の雑巾です。
“ウエス”というのは、英語のWaste(ウェイスト:屑やぼろを意味する)が訛ってできた言葉です。
原料は使い古された木綿布などです。種類はメリヤス(Tシャツや肌着などメリヤス生地の衣類などを裁断したもの)、タオル(リネンタオルやバスタオル、タオルケット地の衣類などを裁断したもの)、平織(Yシャツやブラウス、枕カバーなどのリネン類などを裁断したもの)などと多くの素材があり、色、厚み、大きさも様々です。
なぜ油を拭くのに古布が好まれるかといえば、洗いざらしの木綿は油分が抜け、吸収力が良いからです。
主に建設現場や製作所、機械整備や塗装業などで使われています。
用途は多種多様で、何かを拭く作業、磨く作業ではあらゆるところで使われます。例えば、機械油などをさっと拭き取る作業には、少々厚みがあり、吸収力の良いウエスが好まれます。
また、色落ちの心配される塗装作業などには、白色無地で柔らかいウエスが好まれます。ゆえに、使用目的によってウエスの種類を選ぶ必要が出てきます。