ventとは日本語に直訳すると「排出する」という意味になります。建築で使われる意味で言うと、圧力が上昇したときに空気を排気するということです。

建築で使われる事でいうと、原子力炉圧力容器内の圧力が急上昇した際に、内部蒸気を放出させることで、圧力を降下させる安全装置・調整方法のことをいいます。原子炉内には複数設置されているものとなります。原子炉圧力容器でつかう際は、原子炉内の蒸気を格納する容器に貯蔵されている蒸気を放出するウエットベントと、ウエットベントを介さずに直接外部に排出するドライベントがあります。

ドライベントの場合は、格納容器のはかいを回避するための目的があり、緊急時対応の場合のみ実施されます。また、冷凍倉庫や冷蔵倉庫でもventは使われており、常温と冷凍、常温と冷蔵に分けられている部屋の差圧でドアに隙間が出来たり、開かなくなったり、ドア自体が凍ったりするのを防ぐために給排気が出来るベンチレーターをつけます。

ベンチレーターはドア自体に取り付けをし、吸気用のベンチレーターと排気用のベンチレーターの2つをつける場合や、給排気両方ともできるものもありますのでそれをつける時もあります。