共同溝とはガス、電気、水道、電話などのライフラインをまとめて道路などの地下に埋設するための設備のことをいいます。主に車道の地下に作られる事が多いです。通常の配管工事の場合、地中に別々に埋められている事が多く、修繕工事などで掘削をした際に誤ってガス管や水道管、電気配管などを傷つけてしまう事があります。

これを共同溝にすることによって一か所になるのでその事故を防ぐ事ができます。その事故を防ぐことでのライフラインの安全性、修繕工事による渋滞の緩和などが挙げられます。大きい共同溝の場合人が入れる程のスペースを作る事も可能となっており、維持点検などの管理作業を行うための空間や、換気設備、排水設備、照明設備などが確保されています。

無電柱化が進んでいる最近では電線共同溝を作る事が進んでおります。また共同溝の耐用年数が長く50年程と言われていますので、一度作れば長く使う事が可能となり長期的な維持点検や管理作業ができます。

デメリットとしてはコストが非常に高く、1kmあたり5.3億円かかります。また、工事した際の工期も長く、様々な法手続きや専門性の高い技術を必要とするため、400m工事するのに4年かかるとも言われています。