不陸は、平らではなく凹凸があること、あるいは水平ではないことを指します。例えば、床や壁面、接合面などに凹凸があるケースで使われることが多く、不陸があると表します。レベルが悪いという表現も同様の意味で使われることがあります。
また、ビルやアパートなどの原状回復工事を行うために床を剥がす際、土間コンクリートも一緒に剥がれてしまうことがあります。その時にできた凹凸を修繕することを「不陸調整」といいます。床の不陸調整の手順は大きく3つのステップに分かれています。
1つ目のステップは、目視や機械などを用いて不陸を把握します。機械を使用する際は、一般的にレーザーと呼ばれるものを用います。2つ目のステップは、実際に調整する作業です。基準となるレベルを決めて、基準より高い部分は機材やケレンで表面を削ります。一方、基準より低い部分はレベラーなどで埋めて補修します。他にも穴があったり、へこんでいる部分については、樹脂パテやモルタルをクレーパーなどを使用して補修します。
3つ目のステップは、床塗装などの仕上げです。不陸調整後はコンクリートがむき出しになっているケースが多いので、仕上げを行います。塗装などを行うことにより耐摩耗性や防塵防水性などが向上するので、結果床を守ることにつながります。