ユニットとは、建築物におけるあらゆる「部材・製品・資材」を工場にてユニット化(一体化)させて現場に納品することです。
あらゆるユニットは工場にて、ほぼ完成品の状態まで仕上げておくことにより、現場に納品してからの作業効率化に役立ちます。

メリットとしては、コスト面の向上と現場工期の短縮に繋がります。また工場ラインで制作されるため、品質の統一化を容易に行うことができ、品質のバラツキを防ぎ、品質向上にも繋がります。

その反面、なにか一つの問題点やミスが発覚すると全ての制作物に影響が出て、計り知れないダメージや損害を受けることになります。すでに納品している物に関しても、交換や是正が必要となるので注意が必要です。

一般的な建築物における代表例をあげてみます。構造物に関しては、柱や梁、スラブなどをユニット化して納品します。主にタワーマンションのように同じ作りで施工されるものに採用されます。

内装工事に関して、もっとも分かりやすい例は「ユニットバス」です。その名の通りユニット化されたバス(お風呂場)ということです。工場にて各パーツ・パネル等を制作して現場に納品し、現場ではそのパーツを組み立てるだけで完成します。

その他にも電気工事に関しては「ユニットケーブル」というものがあります。これもその名の通り、各スイッチやコンセントに配線されるケーブルをまとめてユニット化したもになります。