単価(たんか)とは、建設資材の1つ、または1単位当たりの価格を示したものです。建設の積算は基本、数量×単価で算出されます。コンクリートであれば1立米(m3)、鉄骨であれば1トン(ton)、屋根や壁材であれば1㎡(m2)、配管・配線であれば1米(m)当たりの単価に数量を掛けて算出することから、積算とも呼ばれます。

また、労賃も労務単価を用いて積算されます。工事の種別や量に応じて工事期間中に必要な人数(人工)を算定し、労務単価を掛けて算出されます。労務単価は国土交通省から公共建築工事の標準的なものが示されており、民間工事においてもそれを参考に設定されています。一方、数量×単価で積算されない経費、運搬、雑費等は一式という形で計上されます。これらの積算された金額の合計が建設費ということとなります。

また、積算された建設費を建物の延べ床面積の平米(m2)で割ったものを平米単価(円/m2)、坪数で割ったものを坪単価(円/坪)と言います。これは同様の用途の建物金額の比較する場合に用い、設計仕様や物価により変動する金額の指標となります。日本国内の場合、未だに建物の規模を坪数で表現するため坪単価(円/坪)が一般的ですが、国際化が進み海外の発注者からは平米単価(円/m2)の査定や判定が行われることが多くあります。