建築物の床から地面の間のことを床下と表現します。地面から上がってくる冷たい空気や暖かい空気及び湿気があたる場所です。このため、場合によっては虫やカビが繁殖する結果となってしまいます。柱や基礎が劣化する原因にもなることから、しっかりとした設計やこまめなメンテナンスが求められる場所でもあります。
 
快適な室内を実現するためには、床下の断熱性能を上げることが鍵となります。スタイロフォームやロックウールなどを敷いたり、吹付ウレタンなどの吹き付け材で断熱性能を確保することで、冬は暖かく夏は涼しい室内を実現できます。また、断熱材の下に防湿シートを敷くことで、地面から上がってくる湿気などを防ぐことができます。また、湿気を防ぐことで害虫から建物を守る効果も期待できます。
 
建物には、床下を点検できるように、床下点検口などが設置されていることが多いです。万が一、床下にシロアリなどの害虫が繁殖し、駆除する必要がある場合、害虫駆除業者が床下点検口から床下に潜り込み、害虫を駆除したりします。また、床下には人通口が設けられていることもあります。基礎が邪魔で、床下の隅々まで行くことが困難な場合、基礎に人通口を設けて、基礎をすり抜けることができるようにします。