幹線とは「引込点→受変電設備」「受変電設備→分電盤」を繋ぐために敷設されたケーブルのことをいいます。電気設備工事の大部分を幹線敷設作業が占めています。それ以外にも「電力の基準」「コスト面」においても重要な部分となります。

規模が小さい分電盤がいくつも設置される計画は、個別に変電所から分電盤まで敷設すると経済性が低下します。

電気が高圧になればなるほど電気量は少なくなります。(電流と電圧は反比例の関係)
受変電設備で電圧を下げると電流量が多くなり、幹線ケーブルを太くする必要があります。

電気は電線を通過している間に徐々に消費されていきます。消費される電気は、電流が多くなればなるほど多くなります。そして電圧が下がってしまいます。これを「電圧降下」といいます。

電圧を下げないための対策として2点あります。
ケーブルを太くする
ケーブルを短くする

ケーブルで消費される電気は、細ければ細いほど、長ければ長いほど多くなります。

一般家庭のコンセントは100Vですが、受変電設備で変圧した電圧は110Vもしくは220Vになっています。ケーブルで消費される電気を考慮して、設定しています。

経済的観点ではケーブルを太くすると費用がかかるため、可能な限り細いケーブルを使用することが一般的です。