トラッククレーンとは、市販のトラックにクレーン装置を組みつけたものを指し、荷台を持たないものを汎用クレーンとも呼び、20t吊りのものまであります。

ユニックと呼ばれる荷台と運転席の間にクレーン装置を組み付けるタイプは、クレーン操作免許の関係上、2.9t吊りと4.9t吊りのものが多くキャブバッククレーンのことを指します。

その他、専用シャーシとすることで車体の強度を上げてクレーン装置を架装し、車両の走行とクレーン操作を一つの運転席で対応するラフテレーンクレーン(ラフタークレーンとも呼ぶ)があります。最大75tの性能を持つものがあります。不整地にも対応が可能なホイールクレーンですが、49km/hに走行速度が制限されています。

さらに、3軸(6輪)以上の台車にクレーン装置を組みつけ、車両の走行とクレーン操作を各々別の運転席で行うオールテレーンクレーンがあります。高所への荷物の吊り上げに適しており、最大400tの性能を持つものがあります。

道路交通法上で必要となる免許区分として、トラッククレーンは大型自動車、ラフテレーンクレーンでは大型特殊自動車の免許が必要です。なお、クレーン操作のためには、移動式クレーン運転士の資格が必要です。