TBは、複数の建築用語に使われています。まずTB(タッチボンド)工法は、原理的にはワンタッチジョイント接続でコンクリート製品を接着接合することです。ワンタッチジョイント接続以外にも、高弾性接着剤(TBボンド)でも接着接合されます。耐震継手工法のひとつです。レベル2地震動が起きても対応できる水路や通路を築けるとされています。

また、TB工法にはTBボードが用いられています。防蟻性能を持った、基礎外張り用の断熱材を使ったボードのことを意味しています。殺虫成分として、効力と安全性に優れたピレスロイド系の化合物を使用しています。今までは、外断熱工法による地中に埋められた断熱材のシロアリ被害を食い止めるのが課題でした。それをクリアしたのがTBボードです。

熱伝導率が小さいという特徴を有しており、断熱性が高いことがメリットとして知られています。特徴やメリットから、基礎の耐久性能の増大とともに、床下温熱環境の向上も期待できると言われています。その他、TBボードの表層は無機質の炭酸カルシウムが主原料です。耐火性があるので、不燃性にも優れています。加えて、完全独立気泡構造のため、防湿および防水性が優れているのも魅力です。