セオドライトとは「水平角ならびに高度角」を測定する測量機器です。地形図を作る地形測量、道路や建物などの築造に使用する工事測量に大別されます。トランシットと呼ばれることもあります。
測量する対象をレンズ越しに目視し、水平・垂直方向へ回転させ、基準からの角度を測定します。 建設業界では「通り出し・カネ振り・水平出し・勾配設定・鉛直方向の倒れ」測定などで幅広く活用される必要不可欠な機器です。
精密な測量機器なので、落下や衝撃を与えると故障し正確な数値の測定ができなくなります。保管、持ち運びの際は専用のケースを使用することを推奨します。
機器の水平が確保されて初めて正確な角度を算出できる機械なので、水平がずれてしまうと誤差が多くなります。
機器の設置は、平らな場所に三脚を立て、しっかりと固定することが重要です。
角度表示がアナログ表示の目盛り読みの機器をトランシットといいます。現在は表示がデジタルの「電子セオドライト」が多く使用されています。 デジタルのため数値の読み取りが早く、誤差も少ない機器となります。
類似機器としてトータルステーションがあります。
トータルステーションは角度と距離の両方を測ることができます。