測量野帳とは、測量用に作成されたノートで、土木や建設関連の仕事現場に使用されてきました。屋外などで、片手に持って筆記しやすいかつ、耐久性を持たせるようなデザインで、作業着の胸のポケットにすっきり収まる、スリムでコンパクトなスタイルが特徴です。

また、測量野帳は大きく3つに分類できます。1つ目の「レベルブック(LEVEL BOOK)」は、水準儀を用いた測量をするために開発されたものです。レベルとは、水準測量という高さを算出する測量で用いられる機器に由来しています。左のページには測定した高さを記入しやすくするためのマス目のフォーマット、右のページにはメモがしやすいように6mmの罫線が引かれています。2つ目の「トランシットブック(TRANSIT BOOK)」は、地図、土地の面積などを算出する時に必要となる距離や角度の測定データを記入するために使われます。

トランシットとは、角度を計測する測量機器のひとつです。左のページにはマス目のフォーマット、一方右のページにはより細かいマス目が書かれています。3つ目の「スケッチブック(SKETCH BOOK)」は、メモやノートが取りやすくなっています。左のページも右のページも使用しやすい3mm眼罫で、自由度が高いのが特徴です。他にも、カバーや中紙に耐水性の素材が使用されている「耐水タイプ」、かわいらしいデザインが施されている「デザイン重視タイプ」などがあります。

もともとは専門的に使用されてきたノートですが、一般の人からも人気を博しており、オリジナルの使い方の書籍も発売されるほどで、仕事にも趣味にも利用できる優れたノートです。