サブコンとは、大規模な建築工事や土木工事の元請けであるゼネコンより、建設作業や設備に関連する工事を請け負う企業のことを指します。建設工事自体、ゼネコンのみで行うのは難しく、サブコンの協力が必要不可欠です。サブコンには、担当工事の安全管理、工程管理、品質管理、原価管理の役割があり、専門性が問われるので専門知識や経験が重視されます。

また、サブコンは、電気設備、空調設備、衛生設備、消防設備の大きく4つに分かれています。電気設備工事では、建物内で電気を使用できるように工事を行います。空調設備工事では、建物内の温度や湿度を快適に保つ、空気の流れなどを調節するために工事を行います。衛生設備工事では、生活に欠かせない水の供給や排水の工事を行います。消防設備工事では、建物内で火災が起きた時の消火活動に必要となる設備を設ける工事を行います。

サブコンはすべて元請けの指示に従うというわけではなく、契約形態によって異なります。一括請負、別途工事、コストオン工事などに分かれており、3種類とも全体をまとめるのは元請けですが、別途工事やコストオン工事ではサブコンが直接施主とやり取りします。また、日本の建設業界はピラミッド構造になっており、元請けの受注が減ると、必然的にサブコンの仕事も減少するので注意が必要です。