株立ちとは維管束植物の形態のひとつで、茎の根元から数本の茎が立ち上がっている状態のことをいいます。生息している樹木を根元で切り落として、一株から茎や枝が地際から数本立ち上がったような樹形を作ります。基本的には株立ちとは3本以上の樹木が集まっている状態の事を指します。株立ち樹形は針葉樹より広葉樹に多くあり、広葉樹の中でも落葉樹に株立ちは使われます。

幹が細く繊細なシルエットとなっていますので人気となっております。1本立ちの通常の樹木と比較をすると、1本1本の幹が細かくなり、軽やかな印象が備わることにより自然の趣を感じさせる雰囲気をかもし出す事ができます。株立ちにも種類があり、本株立ちと呼ばれる、一本の太い木を切り株にして新芽を株から発芽させて細い幹を育てていく方法や、寄せ株立ちと言われる苗の状態の細い幹を寄せて植え、一本一本の幹が太く育たないようにする方法などがあります。

寄せ株立ちの作り方としては穴に苗木を入れ、土をかぶせながら穴の周りに土手を作っていきます。その作った土手に水がひたひたになるまで注ぎ、空気が抜けるのを待ちます。空気が抜けたことが確認できたら、水が引く前に株立ちの形を整えます。そして水が引いたら土をかぶせ、根元の土を手で固めるように押していきます。仕上げとして下の方の枝を切る事で株立ちが完成します。