スタンションとは支柱や手すりのことを表していて、転落や墜落を防止するために付けられたものです。建築現場や工場でよく使われています。
スタンションの設置場所
建築設備においてのスタンションとは、工場などで給水配管や蒸気配管、冷温水配管、ケーブル、ケーブルラックなどを敷設するために造られる配管共通支持架台のことです。工場内での道路横断部などに設けられ、L型アングル、H鋼などの鋼材を用いて作られます。
工場では、品質向上のため温度や湿度調整、給排水が必要です。電気を通すためにケーブルも用いられるが、そのまま、じかに置いてしまうと作業の妨げになってしまいます。工場生産で収入も決まってくるため、迅速な動きが必要です。配管やケーブルを天井に吊るしておくことで、工場の見栄えもよくなります。配管は重いためスタンションで固定、ケーブル(電線)はショートを防ぐためにケーブルラックで被い、スタンションで固定していきます。
足場スタンション
また、通路や作業床などの縁や開口部など、墜落する恐れのある箇所に設置される仮設の手すりを意味することもあります。
この場合、一般的にはガードポスト(取付金具付束柱)と呼ばれます。カードポストを床スラブやバルコニーなどに取り付けて、横方向に単管パイプか、ロープやネットを張ることで安全用の手すりとなります。また、厚生労働省と仮設工業会が、「墜落防護工の安全基準」を制定しており、認定基準制度を実施しています。よって、スタンションを取り扱っているメーカーには、設置箇所によりスタンションを第一種、第二種と分けているところもあります
第1種:荷揚げ用で使う開口部、荷揚げや材料をクレーンで釣るときに使う仮設構台、仮設階段の踊り場、重機をトラックの荷台の出し入れするときに使うトラック桟橋、急斜面などで土が墜落しないために使う土止壁上部等に設置するもので、床の上面から上桟の上面までの高さ95cm以上とします。
第2種:第1種以外の場所に設置するもので、床の上面から上桟の上面までの高さ90cm以上とします。
※スタンションは第1種を第2種に、第2種を第1種への利用は固く禁じられております。第1種と第2種と同時に利用することはできませんので、そこはご了承ください。
その他、防水工事やサイン工事、足場工事や型枠工事など、屋上で作業する際にパラペット部に固定して使う仮設手すりユニットを指すこともあります。手すりは折りたためるものもあるので、エレベーターなどでの搬入、搬出が簡単なのが特徴です。外周足場を使うことなく工事ができるので、コストダウンも可能です。
トラックスタンション
トラックの走行中、木材や鉄骨などの荷物が墜落する恐れもあります。トラックスタンション(支柱)をトラック外側に設けることで、荷物の墜落が防げます。あおりの高さだけでは不十分な場合は、付けておくとよいでしょう。
スタンションの取り付け手順
ガードポストは屋上ならH型(パラペットに対して、横向きに挟みます)、開口部ならS型(鉄骨に対して、縦向きに挟みます)が多く使われています。摩擦個所は板の構造でできているため、ボルトなどでそのまま閉め付けられます。あとは、横方向に2本のパイプもしくは筋かいをくっつけて完成です。※種類によってつけ方が異なりますので、説明書をご覧いただければわかります。
スタンションの使用上の注意
素人が作業すると、転落する可能性があります。安全のため「足場組立等」の作業主任者取得済みの方か、鳶職人に依頼するとよいでしょう。時間が経つほど、ボルトが緩くなってしまうため、こまめな点検も必要です。
まとめ
スタンションの種類、取付方法や使用上の注意点について紹介いたしましたが、スタンションは人の命を守る大切な存在です。屋上、開口、仮設足場は最低限必要だが、転落しそうなところがあったら、迷わず取り付けておきましょう。
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