階段とは、道路や建築物、公園などのスペースにおいて、高さの違うところを段々につなげる通路である。しかし、階段は通路としてだけではなく、建築物を設計する上でも、重要な役割を持っている。そのため、建築基準法施行令により、階段の幅や数、蹴上げ、そして段板(だんいた)などの寸法が細かく決められている。基本的に階段の高さが3mを超えないように、階段を作るが、二つの高低差が3m以上ある場合には、踊り場を作り、階段をくぎるようにされている。

また階段は主に、「直階段」「かね折れ階段」「折り返し階段」「らせん階段」の4つに分類される。それぞれ特徴があり、建築物の広さや用途、価格によって作り分けることができる。そして、階段は、蹴上げ(けあげ)と段板という大きく分けて二部分で構成されている。蹴上げは、段板と段板を測った高さで、段板は踏面(ふみづけ)とも呼ばれ、階段を上がる時に足を乗せる踏板(ふみいた)のこと。

この段板は、滑り止めや溝を作ったりと、階段を昇るとき滑らないように工夫されていることが多い。
また近年、車いすを利用される高齢者の方や身体障がい者の方のために
踊り場には段差を作らないなどのバリアフリー化も進んでいる。