「スクイーズ」(または「スクイズ」)のもともとの意味は「絞り出す」「押し潰す」である。野球の「スクイズ」もこれが語源となる。

潜水工事では、「スクイーズ」と呼ばれる現象が発生する。具体的には、潜水中にヘルメットやマスクの内圧が外の水圧より低くなると、吸引作用でヘルメットやマスクの中に頭や顔が吸い込まれること。
また、潜水時に圧力の不均衡が生じ、体の器官が押しつぶされるような働きのこともスクイーズと呼ばれる。結膜炎・耳のスクイーズ(中耳圧外傷)・鼻のスクイーズ(副鼻腔圧外傷)などがある。

スクイーズ工法(またはスクイズ工法)とは、コンクリート構造物に発生したひび割れに、樹脂を注入することで補修する工法である。自動式で樹脂を低圧で充填し、ゴム特有の復元力と毛細管現象によりひび割れの隅々まで樹脂を注入させる。
スクイーズポンプとは、粘着物の移送に用いられるもので、モルタルやコンクリートの圧送用ポンプとして使用されている。吸引力に
優れ、チューブ内のみを通過する仕組みのため機械や材料を傷めにくい。

コンクリートポンプ車には、スクイーズ式とピストン式の2種類がある。圧送能力が高いピストン式コンクリートポンプが大型車に搭載されるのに対して、スクイーズ式は比較的小型のポンプ車に搭載されることが多い。