スラッジとは、排水などが流れる所に溜まる汚泥やヘドロのこと。自動車のガソリンタンクやプラント設備のタンクに蓄積する不純物の沈殿などもスラッジと呼ばれる。
スラッジがタンクや配管などに堆積すると、配管やバルブなどの閉塞の原因となるため、早急に除去が必要。有害物質が堆積している場合もあるため、処理には細心の注意を要する。

汚水や汚泥などを処理するスラッジセンターが全国各地で建設されている。特に大阪市の舞洲スラッジセンターは特徴的な外観をしており、建築物としても注目を集める存在である。
建築現場においては、スラッジ水を指すことが多い。スラッジ水とは、生コン工場の運搬車やコンクリートミキサー車の洗浄排水を回収してから骨材を除去した水のこと。

真水に比べてセメント成分が混在するものの、成分量を所定の濃度以下に抑えることで生コンの練り混ぜ水として再利用できる。骨材を除去した洗浄水を水槽に入れた場合、上澄み水・スラッジ水・沈殿物の層に分かれる。
上澄み水とスラッジ水は、短期・標準コンクリートなら練り混ぜ水として再利用できる。しかし、計画共用期間が長期・超長期のコンクリートはスラッジ水を使用してはならない。高強度・高流動のコンクリートも同様。