袖壁は、基本的に柱又は壁から伸びている壁のことを指します。主に目隠しなどの目的で設けられます。スーパーのトイレなどで、男性が用を足しているところを見られないように、小便器が並んでいる手前などに設けたりします。目隠しとして建物入り口の手前に設けることも多いです。この時、郵便受けやインターホンなどを取り付けて、様々な機能を付与することも可能です。
 
また、袖壁は防火の目的で使用されることもあります。外部に設けることにより、建物周囲の延焼する可能性のあるラインを狭めることができたりもします。 
 
袖壁は、解体をしたとしても、建物が倒壊するなどの影響があることは少ないです。構造体ではない場合が多いからです。ですが、柱と一体的に設け、柱のせん断応力を強化することもあります。地震に対する耐久性を向上させるため、袖壁を補強することもあります。
 
袖壁の中には、作ろうと思って出来たのでは無く、自然に出来てきたりすることもあります。例えばですが、柱間に壁があり、その壁に扉が設けられていたと仮定します。言うまでもなく、ドアの横には壁があることになりますが、この扉と柱との間の壁のことは袖壁と言うことができます。この場合、自然に発生した袖壁ということになります。