棚足場は、水平部分をもっている足場のことで、ステージ足場と呼ばれることもあります。特殊足場のひとつで、平面的な広がりを持つ作業床を枠組や単管などの支柱で支えているものです。軒の出が深いケースなどで利用されることが多く、一時的に材料を置くために仮設ステージを組むこともあります。加えて、体育館や劇場など階高が高くて面積が広い場所の天井仕上げ足場として利用されることもあります。とにかく横に広い作業エリアであるのが特徴です。アンチが大量に敷き詰められていることにより、人がすれ違えるなど自由自在に歩けます。他の足場では柱を気にしながら移動しなければならないため、自由に歩くことは困難です。
また、水平部分がある足場には、「ビデ足場」、「本足場」、「禊足場」、「一側足場」などがあり、棚足場同様、地上と同じように歩けます。一方、「一本足場」、「抱き足場」、「単管足場」などは棚足場と異なり、水平部分はありません。
その他、型枠支保工として組み立てられたものをコンクリートの打設作業完了後、型枠、根太、大引きおよび上部の支柱を解体します。その後、残った型枠支保工の上部に足場板と手すりなどを取り付けて、棚足場として利用する足場もあります。