シャフトとは、設備配管やエレベーターのために建物の縦方向に貫通しているスペースのことをいいます。また、シャフトを配管が占有しているものをパイプシャフト、エレベーターが占有しているものをエレベーターシャフトと呼びます。その他、吹き抜けのことをシャフトと呼ぶこともあります。

 

パイプシャフトとは、給水管や排水管、ガス管などがまとまって通っている空間のことを指しています。一般的には住宅の上の階と下の階を貫通するように作られており、キッチンや浴室、洗面所から排水と、トイレからの排水の2カ所設置されていることが多いです。また、リフォームの観点からみると大きな制約になることがあるので注意が必要です。

 

エレベーターシャフトとは、エレベーターが走行する縦穴状の空間のことを指しています。鉄筋コンクリートや鉄骨などの材料で構成されていることが多いのが特徴です。シャフト部材と機器本体を工場で製作し、現場にて据付するタイプの一体型があります。シャフト部分は、停止階をその床面積を容積率に算入するものとされていましたが、バリアフリーの観点から2014年より全ての建築物で、全ての階において容積率に参入しないこととなりました。