防潮堤は、台風などによる大波や高潮、津波の被害を防ぐ堤防のことを指しています。より正確には、高潮による災害を防止、減少させるために設けられた堤体、壁体などのことをいいます。高潮堤とも呼ばれ、一般的に干潮面から4.6mから8.0mの高さで整備されています。防波堤は海の中にありますが、防潮堤は陸上にあります。

主な材料は、鉄筋コンクリート、鋼、蛇篭(じゃかご)などです。蛇篭は、鉄線などでかごを作成し、砕石を詰め込んだものです。これら以外にも、ビニールやアルミニウムなど多種多様な材料が用いられます。また、防潮堤にはさまざまな種類があります。「緩傾斜式防潮堤」は、ゆるい勾配で土を盛って、その表面をコンクリートでかぶせて包み込んだものです。「自立矢板式防潮堤」は、鋼矢板を打ち込んだ上部にコンクリート製の壁を設置したものです。

「棚式防潮堤」は、地中に鋼管杭を打ち込んでから海側に鋼矢板を打ち込んで、上部にコンクリート壁を設置したものです。その他、日本においては過去に大きな津波被害を受けた経験があります。したがって将来被害を受ける可能性があると予想される場所に、高さ10m級の大きな防潮堤が設置されている地域もあります。