スクラップとは、製鉄、鋼材製造もしくは鋼工作物の機械加工に際して生じる鉄くずや、鉄鋼製品の老廃や破損によって生じた古い鉄くずなどのことです。解体工事で出るスクラップは専門業者が買取をしており、集められた後、圧縮、切断などさまざまな工程を経て精錬されて、再び製品としてリサイクルされることもあります。
解体工事で発生するスクラップは多種多様です。「鉄くず」は、解体工事の中で一番量の多い金属スクラップの種類で、銑くずと鋼くずに分けられます。「アルミニウム」は、非鉄金属の中では最も量が多いです。その他、配線として使用されている電線や銅線、一般金属などがあります。電線は非鉄金属の中では高価な金属として評価され、銅も価値が高く、買取価格も高くなります。金属類の加工時に出る切削くずである「ダライ粉」や、ねじ、ボルト、ナットを作るときに生じる「メカス」などの形状もあります。
また、鉄を中心に複数の非鉄金属やプラスチック、ガラスなどが入り混じったものを雑品スクラップといいます。工場あるいは市中で発生する廃棄くずは、性質上品質が不安定であるので品位と形状については、JIS(日本工業規格)によって分類されています。