地足場は、鉄筋の足場を指しています。基礎工事を実施する際に用いられる足場の場合、地中梁の鉄筋の背が高くなるとまたぐことが難しくなります。そこで、地面レベルに足場を設けることが多く、これを地足場と表現します。材料の運搬や作業用通路などの役割を担います。仮設工事で主に用いられるため、現場代理人などの裁量で設置される傾向があります。木造住宅で使用されるケースは少なく、鉄筋コンクリート造などの規模が大きい基礎に用いられることが多いです。

また、足場の種類として「単管足場」や「枠組足場」がありますが、地足場は単管足場で計画されるのが一般的です。なぜなら、建地の本数をなるべく減らし、さらに建地の位置を自由な配置に設計できる部材でなければ足場を組み立てられないからです。

その他、組み立てる際の安全規則などは通常の仮設足場と同様です。地足場が設置されているところはさまざまな業者が作業することになるので、定められた強度のものを使い、法の規定に従って組み立てを実施し、安全を確保しなければいけません。加えて、労働安全衛生法施行令6条の15に基づいて、足場の組み立て等作業主任者の選任が必要になるケースもあるので注意が必要です。