根巻きとは、足元を安定させるための構造を指します。柱脚、型枠に対して足元を安定させるものを根巻きと呼ぶことが一般的です。
柱脚の根巻きは、根巻きコンクリートを構築することが一般的です。柱は高さに対して、基礎の面積が小さいため不安定になりやすいです。構造の安定に加えて、地下水による腐食に対する防食を目的として根巻きコンクリートを設置します。
型枠の根巻きは、桟木を利用することが一般的です。均しコンクリート上に型枠を設置したときに、型枠の根本がズレると、構築物の出来形が設計図とズレることや型枠が崩壊して工事のトラブルにつながります。根巻きを実施する一つの方法として、コンクリートネイルで桟木を均しコンクリートに固定させて、型枠を固定する方法があります。その他にも金物を使う方法など、状況に応じて使い分けます。
その他には、樹木移植の際に必要な樹木の根っこ部分を保護する作業を指します。麻布と麻縄を用いて、樹木の根っこ部分をグルグル巻きにして保護します。
これは類語になりますが、足場の根本を押さえる構造は根がらみと言います。足場の支柱同士の根本を鋼材でつなぐ構造になります。根巻きと混同しやすいワードなので、気をつけましょう。