ロックボルトとは地山を支持する構造物のことをいいます。
トンネルを掘削した場合、崩れないようにトンネル内面をコンクリートなどで固めます。
そのコンクリートが固まるまでの間、掘削した断面を確保しなければなりません。こういった場合にロックボルトを用いて、断面を確保し、山の変形や崩壊を防ぎます。
また、ロックボルトは既存のトンネル補強工事にも採用されています。地山と覆工コンクリートをロックボルトで一体化することにより、
覆工コンクリートに新しい支承を作る事ができます。
ロックボルトのアームを短くし部材自体の応力の軽減が期待できる補強工事となっております。ロックボルトはトンネル工事のみに限らず、
山道などの災害が発生しそうな箇所の補強工事や、既設のコンクリート擁壁補強工事、調整池などの壁面補強工事など様々な工事で採用されています。
補強工事でも新たにトンネルを作る工事でもロックボルトの施工方法は変わらず、打設機で穴を作った後にグラウト材を入れ、ロックボルトを差し込み固定します。
また、ロックボルトの種類で削孔作業とボルト挿入作業を同時に行える自穿孔型ロックボルトも開発されており、人的災害を防ぎながら作業の簡略化にも成功している物もあります。