ラーメン構造とは、垂直な柱と水平な梁から成る建築構造です。柱と梁は一体化するように剛接合されます。柱と梁が一体化した枠は外部から力が加わっても接合部は回転・変形しません。また、長方形に組み立てられた強固な枠で建物全体の重量を支えるので耐力壁がなく、自由度の高い建物ができることが特徴です。
一方、壁式構造は、耐力壁が建物の重量を面で支えるので地震等に強いことが特徴ですが、壁の撤去をともなう改修などが出来ないので自由度は低くなってしまいます。
ラーメン構造は、建物を支える枠が重要な部分です。部屋を仕切る壁を取り払っても、建物が倒壊する事はありません。壁を薄くもできるので、部屋を広く使えます。厚い壁を使わないラーメン構造ならば、壁の重量は抑えられます。壁の重量が少なければ高層の建築物でも対応することができます。もちろん、低層の建築物でも使うことが出来ます。