建築の現場ではさまざまなポールが登場します。建築業界でポールといえば、一般的には測量の道具です。測棹とも呼ばれています。測量の際の目標、尺度として用いられる木製の棒のことです。
直径は約3cm、長さは2m~4mほどです。20cm~30cmごとに赤白で交互に塗られています。見た目の特色から、紅白ポールなどと呼ばれることもあります。近年は測量のためのさまざまなポールも登場してきました。たとえば、逆目盛検測桿は目盛が付いた伸縮棒で、幅広く測定できます。
測棹ポールは各種工事や建設前の測量に使われます。伸縮する長さがある逆目盛検測桿なら、さらに用途が豊富です。たとえば、以下のような測定や測量に使えます。トラックやトレーラーなどの積み荷の高さの測定。建築資材や設備などを運ぶ際に、制限内に収まるかの測定。陸橋の高さや道路の法面の長さ測定もスムーズです。道路工事設計、いわゆる積算に利用できます。トンネルの入口の高さ測定、樹木の高さや樹冠測定も簡単にできます。標識や看板の高さ測定にも利用されています。ビルや家屋の測定をはじめ、土地家屋調査にも活用できます。建築現場や工場などでボイラーの内径測定も可能です。
電線の高さや電柱・鉄塔の高さの測定もできますが、変電所内や送配電線下、線路などで使う場合は注意が必要です。間隔測定稈耐電圧試験成績書付きのポールを使用しましょう。