クイックサンドとは流砂現象の一種で、地盤の砂質が地下水により液体状態になる現象のことをいいます。クイックサンドが発生する理由の前提として地下水の水位が高いことがあげられます。掘削工事をしているときに、掘った穴が埋まってしまわないように穴の周りを留めておきます。すると、採掘をしている土が低い場所、掘削してない土が高い場所と必ず高低差が発生します。

すると土に含まれている水にも高低差が必ず生まれます。掘削している低い箇所では、水圧(水が地面を押し上げる力)が強くなります。高低差により地面が水圧に耐えられなくなった時に、水が噴き出し泥水になってしまいます。採掘工事中に採掘している部分だけ排水をしながら深く掘り進んだり、地震により、砂の隙間を満たしたいた水が、砂の粒子の間を地上に向かって押し出される時にクイックサンド現象が起きます。

類義語でボイリングがあります。ボイリングは直訳すると「沸騰する」クイックサンドを直訳すると「すばしっこい土」となり、すばしっこく移動する土が沸騰しているように見える為、二つの言葉は同じ意味を指しています。