耐力とは建築の構造部において、各構造部材が受ける自重や荷重などの様々な力の負荷に対して耐える力のことを指します。これらの耐力は構造計算によって導き出され、各部材・資材に耐力を超える力の負荷が加わった場合、変形が生じます。

外力を取り除いても変形した状態のままになる変形を塑性変形といい、この変形が生じる力が加わる点を降伏点といいます。そして、この際の耐力を終局耐力と呼び、降伏点に達するまでに加わる力で最大のものを許容耐力と呼びます。

また、耐力とひとくくりに呼んでも、これは鋼材の耐力を表す場合と構造計算で用いられる場合で異なるため注意が必要です。耐力の数値の単位がそれぞれ異なるため、これに注目して見分けることが可能です。