元請け(もとうけ)とは、元請契約の当事者となる建設業者のことで、多くは総合建設業の会社がなることが多いです。元請業者は工種ごと専門業者に発注し、品質、コスト、工程、安全、環境に関わる管理を行います。建設業法第22条で、元請事業者はその請け負った工事を発注者の書面による承諾を得ないで一括して第三者に下請負(したうけおい)させることは出来ないとされています。

元請契約では、建築物の需要者となる発注者と生産者となる建設業者との間の請負契約のことを言い、その建設業者が他の建設業者に発注する際の契約を下請契約(下請けけいやく)と言います。建設は鉄骨、鉄筋、コンクリート、大工、左官、とび、土工、石材、屋根、電気、設備、外構等の様々な専門工事から成り立っています。元請会社は下請会社に発注するだけではなく、工事全体の調整を行います。各工事で必要となる足場や安全通路の確保や、作業員の休憩所、トイレの設営なども行い、働きやすい職場を作ることが元請けの仕事となります。

元請けは英語で「Original  Contractor」や「Prime Contractor」と言います。尚、総合建設業は英語で「General Contractor」と言い、総合請負業の意味となります。ゼネコンはこの英語の略称となります。