プレハブとは、柱・梁・壁などの部材をあらかじめ工場で作り、現場では加工をおこなわずに組み立てるだけの工法、またはそうした工法で建てられた建物のことです。プレハブというと建築現場にある小さな仮設小屋やホームセンターで売られているような小屋を想像しますが、プレハブ住宅というものもあります。年間平均15万〜20万戸の住宅がプレハブ住宅として建てられています。プレハブの特徴はかんたんに早く建物を建てられるというところにあります。工場生産なので、費用も大きく抑えることができ、品質が安定していることも特徴です。一方でデザインが自由にできず、間取りなどにも制約があります。耐久性に劣るともいわれますが、耐久性も年々向上しています。

プレハブの種類には木質系プレハブ、鉄骨系プレハブ、コンクリート系プレハブなどがあります。木質系プレハブは木製の枠組みと合板で耐力壁を作り、組み立てる工法、鉄骨系プレハブは軽量鉄骨を柱や梁などの主要構造部に使用する工法です。

コンクリート系プレハブは、鉄筋や配線用の部品などを埋め込んだコンクリートの壁を工場で作り、それを現場に運んで組み立てる工法です。プレハブ住宅では木質系プレハブ、鉄骨系プレハブが多く使われています。プレハブはローコスト建築の主流工法になる可能性があります。