ペリメーターは、外からの熱の影響を受けやすい箇所を指しています。例えば、空調を平面的に考える場合の日射や外気温などが該当します。もともとは周囲の長さや境界線、周辺地域を意味する言葉です。建築業界においては、「ペリメーターゾーン」という言葉でよく使用されます。ペリメーターゾーンは、建築物の上下、横の外気に触れる壁から5m内側までの室内部分のことを指しています。

また、オフィスの空調を検討する場合、オフィスは2種類に分類されます。「インテリアゾーン」は、外からの熱の影響を受けにくい箇所を指しています。壁から離れており、空調管理できる空間のことです。例えば、オフィスの中心部などが該当します。一方、「ペリメーターゾーン」は外からの熱の影響を受けやすいため暑さや寒さが厳しくなりやすく、空調でしっかり管理するのは容易ではありません。よって、対策を施すケースが多いです。対策として知られる「ペリカウンター」は、オフィスの周辺部や窓の下に設置されるカウンターです。

内部には空調設備が内蔵されており、温風や冷風を吹き出します。加えて、「ペリメーターレス空調」も効果的な対策といえます。ペリメーターゾーンを解消する目的で用いられる空調設備です。空調機器の効率をよくします。設置当初にコストはかかりますが、空調全体のランニングコストを抑えられるのがメリットです。