間仕切り壁とは、建物の中の空間を仕切る壁のことを言います。主に建物の構造上取り外しても構わない壁のことを指し、内壁とも言います。マンションやアパートなどの集合住宅での住戸間の境壁、界壁も間仕切り壁の一種となります。間仕切り壁はそれぞれの目的に応じて構造が異なります。視線を遮るだけのものであれば、見えないようにする部分だけに間仕切り壁を立てて、それ以外の上下左右は開放され、材料も問いません。

音も遮るための間仕切り壁には、コンクリートの様な質量のある材料が適しており、軽量鉄骨と石膏ボードの乾式の壁の場合には、内部にグラスウールを充填して音の透過を減衰させます。テレビ・ラジオ・録音スタジオと会議室や応接室、寝室、トイレなどに遮音壁を設けますが、その用途、遮音性能に応じて選定されます。建築基準法では一定の面積毎に防火区画を設けます。

防火性能は30分、1時間、2時間の火災終了時間に耐えられる構造が求められています。構造としては主に、コンクリートや軽量鉄骨と石膏ボード、ALC等の乾式の壁を用います。最近ではこれらの用途を簡易に施工できる、鋼製の間仕切り壁(スチールパーティション)を用いることがあります。テナントビルの間仕切りの壁や、改修工事などに多く用いられています。