パッケージとは建設業上で用いる場合、主に2つの意味合いがあります。一つは施工パッケージ型積算方式です。この積算方式は積み上げ方式等従来の積算方式とは異なり、直接工事費について施工単位ごとに機械経費、労務費、材料費を含んだ材料単価を設定し、積算する方式となります。

積み上げ式と比較して、積算にかかる時間を短縮することが出kるなどのメリットがあります。また、間接費の積算方法については従来の積み上げ式の積算方式となります。もう一つは空調方式の一つであるパッケージエアコンです。空調設備機器を分類する際に用いる言葉で、これ以外にはルームエアコンなどがあります。パッケージエアコンは主としてビルなどに設けられる業務用の冷暖房機器を指し、家庭用エアコンと比較して能力の高いものとなっています。

室内機の設置方法は居室用途や構造に応じて様々なタイプから選択することができます。ビルなどに設置される類似のエアコンにビル用マルチエアコンがありますが、これは給電方法に大きな違いがあります。パッケージエアコンは室外機を電源へ接続し、そこから室内機へと給電を行います。一方でビル用マルチエアコンは室外機と室内機が別電源となるため、設計上の自由度はビル用マルチエアコンのほうが高くなります。