一側足場は、建地の片側にのみブラケットなどを取り付けて、その上に足場板を敷き詰めた一列建地の足場のことを意味しています。簡単にいうと、片側だけに支柱がある足場のことを指しています。建築現場においては、足場の構築方法のひとつとして認知されています。いっそくあしばと読まれることが多くありますが、本来はひとかわあしばと読むので注意が必要です。
一側足場は、枠組足場や二側足場が足場を組み立てられない狭小地などで使用されることが多い傾向にあります。具体的には、組み替え作業や建物の形状に簡単に対応できる足場である「くさび緊結式足場（くさびきんけつしきあしば）」が採用されることが多いです。
しかし、場合によっては単管に伸縮ブラケットを取り付ける工法が用いられることもあります。また、支柱が片側のみでブラケットを支えるので強度は低いといえます。加えて荷重も少なくなるので、使用する際は特に注意する必要があります。その他、一般的に足場という場合、一側足場ではなく、二側足場のことを指します。住宅建築においては、転落や足場自体の転倒が心配されるため、どうしてもスペースが取れないといったケースでなければ使われることはほとんどありません。
