NPM(ニュー・パブリック・マネジメント)は、1970年代以降に行政実務の現場主導で成立した新しいマネジメントの方法のひとつです。財政赤字の拡大に伴い、欧米で採用され始めたのがきっかけです。民間の経営手法を公的部門に応用したもので、民間企業の経営手法、理念や成功事例などを公共機関に当てはめます。そして、マネジメント能力の向上および効率化、活性化を促す考え方のことを指しています。NPMの考え方を採用した公共機関などは、質の高い行政サービスを提供できるようになり、国民の満足度を向上させることにつながります。
また、NPMの基本的な方針は、「結果主義の導入」、「市場メカニズムの活用」、「顧客中心主義」です。はじめに、明確な基準に基づいて政府および行政機関の施策を評価することで結果主義への転換を進めます。次に、政策の形成部分と実施部分をわけて考え、実施部分に関しては、民営化やアウトソーシングにより市場メカニズムを導入します。そして、住民や企業を行政サービスの顧客とみなして、顧客の満足度を向上させるように努めます。いずれも大切な基本方針ですが、導入している国によって、重点を置くポイントは異なります。
その他、消火ポンプ制御盤にNPM型があります。「加圧送水装置の基準」の改正にも対応しており、消化ポンプユニットの構成機器および単独制御盤として認定を受けています。