段鼻(だんばな)とは階段の踏み板の先端部分をいいます。 階段の踏み面(踏み板)の一番先端の部分を指します。蹴込み部分側とは逆の位置にあります。
段鼻には昇降時の滑り止め防止措置が取られていることが多いです。
タイルや石の場合は溝や突起があったり、 コンクリート場合はステンレスの金具が付いていたり、 住宅の木製階段の場合はゴム製のすべり止め材などが付いています。
昇降時の履物との相性によってはより滑りやすくなるので注意が必要です。
タイル・石などの溝・突起・ステンレスに関しては、ゴム底の履物なら効果がありますが、革底・硬質ウレタン底の履物は、溝や突起がくい込まないので、全く効果がありません。
突起の場合は靴底の接地面積が少なくなり、逆に滑りやすくなります。
階段の踏板と同じ色の段鼻にも注意が必要です。視力が低下している高齢者や元々視力が低い方にとって危険なものとなります。高齢者や視力の低い方は、色の違いを認識する能力が低いので同色の場合、段鼻を確認できず踏み外して、階段から転倒、転落する事故が発生する可能性があります。
段鼻を蹴込み板より少し、前に出すとつま先がぶつかりにくくなります。
あらかじめ滑り止めのラインがあるものや、階段の出っ張りまでカバーした形状のものを段鼻タイル(階段タイル)といいます。