ねごは、ネゴシエーションの略称で交渉や商議を意味しています。具体的には、請負予定者が提出してきた見積もりで提示された金額を予算と合致させるために、建築主と請負者が交渉することを指しています。この交渉において建築主側は、代理人として設計者を立てて交渉するケースが多い傾向にあります。また、見積もりで提示された金額を予算に合わせる意図としては、建築主が費用を予算内に収めたいという願望があります。

よって、ねご自体は1回だけではなく、2回、3回と行われるケースもあります。ただし、単価の見直しや、仕様変更をしないなどといった根拠の薄いねごでは請負者ともめてしまうこともあるので注意が必要です。請負側も人であるため自己中心的な要望は通らないので、仕様の変更や支払い条件などを整えてからねごを行うと良いでしょう。

加えて、請負者が利益を減らすことなく減額できるように、請負者が納得できる根拠も提示するとねごがスムーズに進む可能性が高まります。具体的には、工法の変更を提示することなどがあげられます。その他、ねごには入札が不調になった時に、発注者が適格者を選んで見積もり条件や金額を交渉し、契約するという意味もあります。