モルタルとはセメントと砂と水を混合して作られる建築材料のこと。

ペースト状で施工性がよいため、さまざまな用途に用いられる。粗骨材が入っていないコンクリートよりも耐久性能に劣る。モルタル単独で構造材料として用いられることは少ない。

セメントと砂の重量比は1:3~1:2の割合で混合することが多い。

コンクリートブロックの目地やタイルの下地に使用する場合は水の量を少なくし固めのモルタルにする。塗装用しごきなどの壁塗りに使用する場合は水の量を増やして軟らかめのモルタルにするなど、水の量はモルタルの用途によって調整する。

モルタルを作る際はトロ箱やネコなどを使用することが多い。一度に大量に材料を投入してモルタルを作ってしまうと均一に混合することが難しくなってしまったり、作業の途中で固まってしまい廃棄処分しなければならなくなったりする恐れがある。使い切れる範囲で少量ずつ作るのがよいとされる。

セメントは強アルカリ性で、素手で混合するとセメント性皮膚炎を発症する恐れがあるため、ゴム手袋で防護する必要がある。作業中は目や口に入らないように注意し、作業後は速やかに水洗することで予防できる。

余ったモルタルや、道具を洗った水をそのまま排水口に流してしまうと配水管が詰まる原因となるため、しっかりと廃棄処分しなければならない。

【参考動画】

こちらの動画ではモルタルの作り方について解説されています。