木コンは、型枠を押さえる部材のことを指しています。両側の型枠を内部でつなぐ金物(丸セーバー)の両端についているプラスティックの部品です。加えて、木製のものも存在します。型枠に詰めるコンクリートが破裂しないようにする役割を担っています。型枠を外した後については、木コン廻しで木コンを取り外します。木コン廻しとは、打ちっぱなしのコンクリートの木コンを取ったり、フォームタイを締め付けるために使用される道具です。取り外した後は木コンの穴が残ってしまうため、モルタルで埋めて仕上げます。ただし、コンクリートの仕上げ面と揃(ぞろ)にしたケースでは、モルタルがコンクリートについてしまうので注意が必要です。よって、凹になるように仕上げることが多い傾向にあります。

また、よく似た言葉に「Pコン」があり、木コンと同様の意味で使われることもあります。型枠を固定させるために使用されます。コンクリート打設後で型枠などを取り除いた後は、浅い丸い穴の模様のように見えるのが特徴です。美しいコンクリートの模様のひとつとして知られており、インテリアとして活用されることもあります。どのように化粧するかは、施工者の腕の見せ所です。