「マテリアル」の元の意味は「物質」「物体」。ラテン語で「物質」を意味する「materia」が、英語の「material」(マテリアル)へと変化した。
英語の「material」には「物質」「物体」の他に、「原料」「材料」や「素材」「生地」「器具」「用具」といった意味もある。ビジネスシーンでは「マテリアル」を主に「原材料」という意味で使い、社名に「マテリアル」が付く企業もある。服飾業界では「マテリアル」が「生地」という意味でも使われている。
建築業界では、「原料」や「材料」という意味で「マテリアル」を使う場面がよく見られる。ただし、インテリアにおいては「マテリアル」を「素材」として扱う場面もある。
インテリアのプレゼンなどでは「マテリアルボード」というものが用いられている。壁紙やタイル、家具の素材やカーテンの生地など、ボードに小さな実物の素材を貼り付ける。実際に建築に使用するものの質感を確認してもらうことで、顧客にインテリアのイメージを共有してもらう役割がある。
建築業界でもSDGsへの取り組みが進み、「マテリアルリサイクル」が行われている。「マテリアルリサイクル」とは、廃棄物を回収した後に選別して素材ごとに再加工し、新たに原料として再利用すること。アスファルト廃材やコンクリート塊などがリサイクルされている。