目地(めじ)とは、元来、石やレンガ、コンクリートブロックなどを積む際の継ぎ目を言います。現代の建築では仕上げ材の接合時に生じる線状の部分のことも言います。縦と横の継ぎ目が一直線に見える目地を「芋目地(いもめじ)」と言い、あみだくじの様に、縦か横のどちらかを半分ずらして見える目地を「馬目地(うまめじ)」と言います。

レンガは元来、積んで作るものですが、最近では薄くスライスしたものを貼って仕上げることが多くあります。その場合も積んだ様に重厚感を見せるために、目地の形状にも工夫をします。東京駅の修復工事では「覆輪目地(ふくりんめじ)」を採用し、レンガの重みでモルタルが押し出た様に、左官職人の技術によりカマボコ型に膨れ出た半円形の形状となっております。

また、石材仕上げの場合、ひとつの大きな岩盤に見えるように、仕上げ模様を合わせ、極力目地が見えないように突きわせて行きます。また、コンクリートの壁や床などの同一の建材においても、伸縮によるひび割れを防ぐ為に、溝状の目地を設けます。外壁に目地を設ける場合は雨水侵入を防ぐ為にコーキング処理を行います。駐車場では目地部分にレンガやピンコロ、芝を配置してデザインすることもあります。